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1-3-1. 必要なファイル

ソフトの実行で必要なファイル

 Windowsのプログラムでは、いろいろなファイルを必要とします。まずアプリケーションの実行時に必要なファイルを考えます。普通のプログラムは最低限以下の3つのファイルは必要です。

EXEファイル(DLLファイル)
HLPファイル
CNTファイル

 EXEファイルは実行プログラムです。小さなプログラムは、1つだけですが、中規模から大規模なプログラムは、DLLファイルを使用することもあります。HLPとCNTファイルはヘルプの表示を行なうためのファイルですが、絶対に必要としている訳ではありません。しかし普通のソフトで、ヘルプの無い例はほとんどありません。  その他にプログラムによっては、データファイルやINIファイルを使用することもあります。ただしWindows95になってINIファイルは使用しなくなりました。Windows95では変わりにレジストリと言うシステムが用意しているデータ域にアプリケーションの情報や設定内容を記憶します。これに関してはシステム管理で詳しく説明します。

 本書では使用しませんが、開発ツールによっては、そのツールが用意しているDLLファイルが、ソフトの実行に必要なことが有ります。例えばVisual BASICのVBRUNxx.DLLやVisual CのMFCxx.DLLなどが有名です。どちらも巨大なファイルです。DLLファイルは、サブルーチンの集合を1つのファイルにまとめ、誰からも使えるようにしたファイルです。しかもアプリケーションが実行時に必要なDLLファイルをロードし必要がなくなればメモリから取り除きます。DLLの利点は、複数のアプリケーションが1つのDLLを同時に使える点です。別にしておけばDLLのメモリ占有は1つだけですので複数のアプリケーションが使ってもメモリは1つ分で済みます。ただしDLLは巨大なため、それを必要とする場合は、起動にやや多くの時間が掛ります。

EXEファイルの作成に必要なファイル

 EXEファイルを作成するにはたくさんのファイルが必要です。C言語とSDKの場合は、およそ以下のファイルを必要とします。
	MAKEFILE	コンパイルメイクファイル

	Hファイル	ヘッダファイル
	Cファイル	C言語ソースファイル

	RCファイル	リソースファイル
	ICOファイル	アイコンビットマップファイル
	CURファイル	カーソルビットマップファイル
	BMPファイル	ビットマップファイル
 MAKEFILEは1つだけですが、その他のファイルは必要に応じて複数のファイルに分割します。MAKEFILEは、コンパイルの対象ファイルやスイッチを指定するために使用します。これらの詳しい使い方は後述します。HとCファイルの説明の必要はないでしょう。
 RCファイル以降はリソースコンパイラが必要とするファイル群です。リソースはダイアログボックス、アイコン、カーソル、ビットマップ、文字列等々のプログラムで使用する資源類を一括管理します。APIは「リソース」について明確な定義と扱い方があります。リソースは同様な手法でプログラミングできます。よって「資源」としてのリソースと、プログラミング上のリソースは分けて考えなければいけません。本書では、「リソースと資源」の章でこれらを説明します。これらのリソースをコンパイラすると、RESファイルが生成されます。
 BMPはペイントツールなら何でも使用できますが、ICOとCURファイルは特殊な設定が必要なので何らかのツールが必要です。Visual−Cの場合は、Developer Studioで作成できます。
 Cコンパイルして作成したOBJファイルと、リソースコンパイラが生成したRESファイルをリンカーが一緒にしてEXEファイルを作成します。

HLPファイルの作成に必要なファイル

 Windowsのアプリケーションはヘルプが「絶対」、いや「できれば」必要です。最初にCNTファイルも必要とありますが、これはテキストファイルでHLPの一部なのでここに含めます。ヘルプを作成するには以下のファイルが必要です。
	RTFファイル	リッチエディトフォーマットのファイル
	HPJファイル	ヘルププロジェクトファイル(テキスト形式)
	CNTファイル	コンテンツファイル(テキスト形式)
 ヘルプの文章はRTF形式のファイルですので、これを作れるワープロが必要です。ただし脚注でラベルや検索文字を指定しますので、ワードパッドでは作成できません。普通はMicrosoft Wordを使用します。RTFはテキスト形式なので、仕様が解っていれば、エディタでも作れないことはありませんが、大変な苦労をします。やっぱりWordを使いましょう。ただしWordでもヘルプを作成するツールとして提供されている訳ではありませんので、そう簡単ではありません。完成品と見比べながらアッチコッチを修正する必要があります。このApBooksをヘルプツールにする計画もあるのですが...。
 HPJファイルは、ヘルプの基本ファイルで、ヘルプコンパイラはこのファイルを使ってHLPを作成します。よってこれには、RTFやCNTのファイル名、そしてウィンドウの位置や色や形式などの指定を行ないます。このファイルはテキストファイルですので、エディタでも作れますが、Help Workshopと言うこのファイルを作成する支援ツールがVisual−Cに付いています。
 CNTファイルはヘルプの目次を指定します。目次の文字と階層、そしてそれに使用するRTFのページ位置をラベルで指定します。このファイルはテキスト形式でエディタで作れます。形式は簡単のでエディタの方が便利ですが、先程のHelp Workshopツールでも作成できます。ただしこのツールはコンテンツ作成にバグがあります。
 ヘルプはビットマップや音声などのマルチメディアが使えます。これらを使う時はペイントソウトやオーサリングソフトが必要です。作成が面倒なのであまり図表を利用しているヘルプはありません。HTMLは盛んに作成されていますので、これからのヘルプは変るかもしれません。
 ヘルプコンパイラでHPJファイルを指定するとHLPファイルができます。CNTファイルは実行時に必要です。そしてアプリケーションでヘルプを実行するとGIDファイルを自動的に作成します。これはCNTがテキストなので、高速に処理するための内部ファイルです。

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