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1-1-2. プログラミングと環境
Windowsのプログラム開発は、いろいろな方法があります。それぞれ長短があり、ベストの方法はありません。プログラマが何を作成しようとしているかによって、開発手法は決まってきます。主な開発手段を下記に述べます。
(A) C言語とSDK
(B) C++言語とMFCなどのクラスライブラリ
(C) Visual BASIC言語
(D) Accessなどのデータベース
(E) EXCEL等のアプリケーション
これらは、マイクロソフト社が提供する開発環境ですが、ボーランド社などのメーカーからも、同じような構成で開発ツールが販売されています。
これらについて少し考えてみたいと思います。まず、プロはほとんどが、(A)か(B)を使用します。(A)はソフトウェアデベロップメントキット(SDK)を使用します。これはWindowsのAPIであるWIN32をコールするライブラリとヘッダ、そしてダイアログエディタなどの少数のツールのセットです。これらはWindowsのすべての側面をこまかく制御できます。その代わりプログラミングは、他の方法に比べ面倒です。(A)と(B)はどちらが良いでしょうか。(A)はサービスは少ないですが、開発環境を選びません。マイクロソフト社でもボーランド社でも、その他のC言語メーカーでも、互換性があります。また昔から使われていましたので、情報が豊富で他の全てのベースにもなっています。(B)はC++言語とクラスライブラリを使う方法ですが、メーカーによって互換性がまったくありません。その変り、OLEを含めて豊富なサポートがライブラリに付いています。
(C)は非常に簡単にプログラムが可能です。シェアウェアやフリーソフト、そして自社や自分で使用するちょっとしたプログラムには有用です。大きなDLLが必要で、しかもバージョンによっていくつも用意しないといけないので、プロには嫌われています。
(D)は今までの用途とは少し違います。データベースは、業務や業種などの実用プログラムの開発に向いています。自社の商品管理などのビジネスソフトならデータベースは不可欠なので、これを使うのが一番です。マイクロソフトでは、BASIC言語で内部コマンドが共通化されていますので、AccessやExcelそしてWordなどを活用してプログラムします。しかし環境や、条件がきついので、汎用のソフト開発は難しいでしょう。
そこで本書は、一番原始的なC言語とSDKでのプログラム開発を行ないます。これを選らんだのは、環境を選ばないのと、Windowsの動きがよく解るからです。またこれを理解できればMFCにもBASICにも応用できます。環境を選ばないとはいえ、説明の都合上、Windows95上でマイクロソフトのVisual−Cの環境で動作することを前提とします。
そこでユーザが用意しないといけないのは、Visual−Cとエディタだけです。MS−CのVersion 6.0まではSDKが別売でしたが、Version 7.0とVisual−Cでは同梱されています。Visual−Cは実に多様な機能がありますが、ここで使うのは以下のツールやライブラリです。
- C/C++ Compiler Version 8.0 or late
- Kernel32.LIB,User32.LIB などのSDKのライブラリ
- WINDOWS.H などのヘッダファイル
- Developer Studioのダイアログエディタ
- Developer Studioのカーソルエディタ
- ヘルプコンパイラ
- ヘルプの文章を作成するWord
Developer Studioには、沢山の機能がありますが、本書ではダイアログエディタとカーソルエディタだけです。もちろんヘルプのブックのリファレンスは無くてはならないものです。ただしSDK関係は、いまだに英語です。
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