Version 3.0(98/12/7版)の新機能と修正
このページは、ApBooksのサポートページです。バージョン 3.0に改訂した時の拡張点や修正の内容を紹介します。
V2.13から3ヶ月、懸案の事項の解決に乗り出しました。12月になってようやくV3.00のリリースにこぎつけました。皆さんから要望の多かった機能を中心に結構幅広い範囲で改訂しました。
1.OLEをサポートしました。
前々からの懸案でしたOLEクライアントをやっと搭載しました。しかもインプレース編集をサポートしますので、ApBooksのウィンドウ上で、ExcelやPaintなどのサーバアプリケーションを実行できます。OLEは非常に強力な機能で、リッチテキストの表現力をアップする、ほとんど唯一の可能性です。
OLEは、「挿入/オブジェクト」コマンドで開始します。このコマンドで使用できるサーバの一覧を表示しますので、その中から選んでください。また「編集/形式を選択して貼り付け」もできます。しかしこのOLEは使用に注意が必要です。しばらくは、ファイルを保存してデータを保全してから使いましょう。
2.圧縮を全面改訂しました。
前々から遅くて、その割に効率の良くない圧縮には悩んでいました。それで、圧縮を2段階で行なう方式に変更しました。
- 一次圧縮ではRTFデータの冗長性を無くします。
- 二次圧縮ではスライド辞書式で一致データの圧縮を行ないます。
一次圧縮は常に行ないます。構造が想定さていますので、非常に高速です。二次圧縮は従来と同じ方式でオンとオフを指定できます。ただし両方の圧縮を行なっても前より格段に高速なので常に圧縮を行なっても良いでしょう。一次圧縮で1/4にし、二次圧縮でその半分にすることを目標にしました。以下の実際の使用例を記します。
■ V2.13時のApBooks.apbファイルの例
| ApBooks.apb |
V2.1 |
V3.0 |
内容 |
| 非圧縮サイズ |
1,649,767 |
1,649,767 |
RTFでまったく圧縮無し |
| 一次圧縮後 |
------ |
417,345 |
一次圧縮は新版だけの機能 |
| 二次圧縮後 |
763,628 |
239,700 |
新版は旧版の1/3以下のサイズ |
| ファイルサイズ |
774,884 |
250,954 |
ファイルサイズはやや大きい |
| 圧縮時間 |
約81秒 |
約4.5秒 |
新版は旧版の18倍の高速 |
新圧縮法では、一次圧縮はオリジナルの25.8%で約1/4に圧縮します。そして、二次圧縮ではオリジナルの14.5%で約1/7まで圧縮します。旧式の圧縮に比べ3倍以上の圧縮率を誇ります。さらに圧縮時間も20倍近い高速になりました。
■ テキストだけのアイテムの圧縮の例
| テキスト |
V2.1 |
V3.0 |
| のみ |
テキスト |
RTF |
テキスト |
RTF |
| 非圧縮 |
4393 |
17309 |
4393 |
17309 |
| 一次圧縮 |
--- |
--- |
--- |
4461 |
| 二次圧縮 |
3614 |
10027 |
2540 |
2621 |
| 圧縮率 |
82.3% |
57.9% |
57.8% |
15.1% |
テキストのみの圧縮はあまり効率が良くはありません。テキストとRTFモードがありますが、当然RTFの方が効率が良くなります。しかも新圧縮では15%まで圧縮します。
■ 図形だけのアイテムの圧縮の例
| 図形だけの圧縮 |
非圧縮時 |
二次圧縮後 |
圧縮率 |
| 323×423×256色 |
304,334 |
11,634 |
3.8% |
| 323×423×16色 |
151,147 |
9,435 |
6.2% |
貼り付けた図形のビットマップデータの場合は、非常に高い圧縮率です。注意して頂きたいのは、256色と16色の場合です。RTFの非圧縮時では2:1ですが、圧縮を行なうと、差はほとんどありません。よって減色の効果はそれほど高くありません。
3.ツールバーを大拡張しました。
WordやExcelの様なツールバーを提供します。ツールバーは一般・表示・挿入・書式・ウィンドウとヘルプの5つのツールバーを用意しました。
- 複数のツールバーをサポートします。
- ウィンドウの上下にドッキングして、自由な位置に移動可能です。
- ツールバーウィンドウのフローティング化をサポートします。
- フローティングツールバーは折り曲げで色々なサイズにリサイズできます。
- ボタン上にマウスを移動するとツールヒントを表示しステータスバーに表示します。ツールヒントは表示の有無を選択できショートカットキーも表示可能です。
- ツールバーをカスタマイズするコマンドを提供します。
- カスタマイズで新規のツールバーを作成可能です。
- これは完全なモジュールでコンポーネントになっています。いずれプログラマ向けにこのコンポーネントを公開する予定です。

ApBooks All Toolbar
4.ブックブラウザにシェアウェアサービスを提供します。
ブックには、Novelsと同じようにシェアウェア配布を行なうための機能を組み込むことができます。さらに、EXEファイル化できますので便利です。
- オープニングで、シェアウェアやフリーソフトである旨の告示を行なうダイアログボックスを10秒間強制的に表示します。表示内容はユーザが設定します。
- 設定した個数のアイテムかページを表示すると上記と同じ告示ダイアログボックスを10秒間強制的に表示します。表示内容はユーザが設定します。
- 設定したアイテム間やページ間で表示を制限することができます。文書の内容の変わりにユーザが設定した告知メッセージを表示します。
- シェアウェア登録する機能があります。キーを指定しそのキーとマッチする時だけ登録を実行します。
- 登録が完了した場合は、上記の制限は解除されます。ただしオープニング告知メッセージだけは、フリーソフトでの告知の可能性がありますので、ユーザが解除するかどうか指定できます。
- 「印刷・エクスポート・コピー・ヘルプの表示」をサポートします。またこれらの機能を制限することも可能です。
5.オプションコマンドを追加しました。
「表示/オプションの設定」コマンドでシステムのいろいろな設定が可能になりました。IMEの色、リナンバリング、禁則文字の設定は旧システムではコマンドで独立していましたが、新版ではオプションコマンドに統合しました。
- フォーカス移動時のFEPオンが設定できるようになりました。
- 保存時のアイテムの開閉を設定できるようになりました。これがオンなら次回にロードした時に、保存時の開閉を再現します。そして「表示/アイテムの展開を戻す」でいつでもその状態に戻せます。
- IMEの色の設定や各種のシステムを設定します。これは独立していたコマンドですがオプションに統合しました。RE1.0でないと動作しません。
- オンメモリモードをサポートしました。メモリ内だけでの動作モードをサポートしますので、ファイルの二重オープンができます。
- 日付、カレンダの挿入時の書式を設定できます。
- 次回起動時のRE1.0とRE2.0の選択を可能です。
- 外部ヘルプを3つまで指定できます。
- [過去のファイルの削除]ボタンを付けました。
- [リナンバリング]コマンドのボタンを付けました。
- [禁則文字の設定]コマンドのボタンを付けました。
- [ツールバーの設定]と[アクセラレータキーの設定]ボタンを付けました。
6.「書式/キー書式の定義」コマンドを拡張しました。
- 設定できる個数を10個から20個([Shift]+[Ctrl]+[数字])に拡張しました。
- 書式に名前を定義出来るようにしました。そして、ツールバーにキー書式の実行のコンボボックスを追加しました。
- 標準の書式と段落やタブ位置の設定の他に、RE2.0の拡張書式も定義できるようにしました。
7.「ファイル」コマンド関係の改訂内容
- 「開く」でRTF形式のロードをサポートしました。現アイテムにロードします。
- エクスポートコマンドでは、出力するアイテム範囲を指定可能になりました。さらにRTF形式でエクスポートできる様になりました。この場合はアイテムの文字列は生成しません。また、アイテムとアイテムは改ページで分離します。
- 「ノベルの生成」と「ノベルの定義の削除」は「ノベルのスタイルと生成」コマンドに移動した。
8.「編集」コマンド関係の改訂内容
- 「形式を選択して貼付け」コマンドをサポートします。
- 圧縮のアルゴリズムを変更して、「データ圧縮と展開」コマンドを変更しました。このコマンドで新圧縮法式に変換します。
- 検索と置換で、対象の範囲が選択できるようになりました。
- 検索と置換で、検索文字がすべて全角なら「大文字と小文字を区別する」にし、検索文字に全角があれば「単語単位で探す」は無しにします。
- ナンバリングの設定と削除コマンドはナンバリングの設定に統合しました。
- 「アイテムのソート・ナンバリングの設定・圧縮の伸長・書式の連続設定」の各コマンドで、アイテム範囲を指定するGUIをグラフィックに変更しました。
9.「表示」と「挿入」コマンド関係の改訂内容
- 「アイテムの展開を戻す」コマンドを追加しました。詳しくはオプションの設定コマンドを参照してください。
- ウィンドウの設定のダイアログボックスを改良しました。
- 現在時間や今日の日付をいろいろな書式で挿入できるようになりました。
10.「書式」コマンド関係の改訂内容
- フォントやサイズは省略時の設定が可能なので、文字の色も可能にしました。
色変更ツールバーを追加しました。色はフォント設定ダイアログボックスと同じ色にしました。
- 「書式/拡張リンク」コマンドは削除し、拡張書式に移動しました。
- 拡張書式に文字プロテクトをオンと上付き・下付き(RE1.0でも可能)の設定を追加しました。
- 中黒マークだけでなく、段落コマンドで番号や自由な文字を設定できる擬似箇条書きをサポートしました。
- フォントのコンボボックスは日本語と英語を分離し、「フォントのコンボボックスは無効にする」を「横書きのツルータイプフォントのみ選択する」に変更した。
- RE2.0では半角キーのデフォルト書体がある様です。半角の中で全角を入力すると「MS P明朝」なり、全角の中で半角を入力すると「Arial」になります。
- 「編集/連続書式の設定」コマンドを書式コマンドに移動しました。
- 「禁則文字の設定」コマンドは表示/オプションの設定に移動しました。
11.その他の変更点をまとめて示します。
- アクセラレータキーをカスタマイズできるようにしました。さらにメニューとツールバーのツールヒントにはアクセラレータキーを表示します。
- 「ヘルプ/バージョン情報」コマンドでコモンコントロールとリッチテキストコントロールのDLLファイルのバージョンを表示します。
- すべてのダイアログボックス・メッセージボックス・コモンダイアログボックスをApBooksのウィンドウの中央に表示します。
- 文章ウィンドウの先頭にカーソルがある場合は、[←]キーでツリーリストウィンドウにフォーカスを移動します。
- 未登録者への制限を一定個数のアイテムの挿入の度に告知メッセージを表示する方式から、10個以上のアイテムがある場合は、挿入の度に告知メッセージを表示する方式に変更しました。
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